あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

今日は損保ジャパン日本興亜の「フリーランス賠償責任補償」(通称「ベネフィットプラン」)の話をします。
昨年の秋に加入していたのですが、そのまま仕事に追われて取引先にお伝えすることもできないまま年を越してしまいました…。
先ほど直接取引のある会社にはようやく報告することができたため、ここにも同じ内容を載せたいと思います。

昨今、情報漏洩や著作権侵害等、翻訳業務には様々なリスクがあります。
そのような状況に陥らないよう予防策を講じるのはもちろんではありますが、万が一賠償問題に発展してしまった場合に備えて、昨年、損保ジャパン日本興亜の「ベネフィットプラン」に加入しました。

「ベネフィットプラン」というのは、事故によって情報漏洩や納品物の瑕疵が起きた場合の損害賠償を補償してくれる保険です。
フリーランス側の話ですが、フリーランス協会に年会費1万円で入会すると、この保険も自動で付いてきます。

翻訳の場合に役に立ちそうなのは、具体的には以下のようなケースかなと思います。

  • 受託財物の補償:取引先に出向して作業した際に、機器を誤って壊した等。
  • 情報漏洩:ウイルスや操作ミスなどによって発注先の個人情報や企業情報が漏洩した等。
  • 著作権侵害:納品物が第三者の盗用にあたるとされ、第三者から損害賠償請求を受けた等。
  • 納品物の瑕疵:納品物に重大な間違いがあり、損害賠償請求を受けた。または不具合によって成果物を使用できない期間が生じたことにより、営業損失や代替手段を講じる費用が発生した等。
  • 事故による納期遅延:私の入院や罹災により納期に間に合わず、損害賠償請求を受けた。または納期遅れによって成果物を使用できない期間が生じたことにより、営業損失や代替手段を講じる費用が発生した等。

さらに、この損害賠償請求に関する争訟によって生じた費用も補償対象となります。

現実的には、上記のような事態が生じたとしても私個人に対して損害賠償請求が発生する可能性は限りなく低いです。
ただ、万が一の場合に私側にも対応できる用意と資力があること自体が、ご依頼いただける会社にとっては安心材料になるかもしれないと考えました。
この保険のお世話になる機会なんて一生来ないのが一番いいですし(それが保険なんですけどね…)、そうできるように自分自身も研鑽を重ねていきたいと思います。

ちなみに、ベネフィットプランには他に所得補償もあるんですが、こちらは自動付帯ではありませんでした…。
こちらはまだパンフレットを見ている段階ですが、月2000円弱くらいからで補償してもらえるようなので、たぶん加入すると思います。
加入したらまたここで報告しますね。