これも壮絶な試合でした。
日大三は、これまで一度も投げていなかった廣澤投手が登板すると、初回から148km/hの直球で前の試合14得点の龍谷大平安打線を抑え込みます。
その廣澤投手が捕まりかかると、毎試合リリーフの河村投手にスイッチ。この河村投手の内角攻めがえぐく、龍谷大平安はなかなか攻撃の波に乗れません。それでも、わずかなスキを逃さず、しぶとく得点していきます。
日大三は打線も活発で10安打(うち5本は長打)を放つのですが、要所で小寺投手から三振を奪われてホームに帰ってくることができません。
こうして日大三が先制→龍谷大平安が追いつく→日大三が勝ち越し→龍谷大平安が追いつくという展開で迎えた8回裏。
ノーアウト2塁から小寺投手が2つの三振を奪い、次のバッターもファーストゴロ。またもやチャンスが潰れたかと思ったら、ファーストがまさかのエラー。そして、満塁で迎えたバッターにも2ストライクと追い込んでから、小寺投手が首を振って投げた直球がすっぽ抜けて押し出し死球。これが決勝点となってしまいました。
結果的にはロースコアでしたが、スコア表の密度を見るだけで濃密な試合展開を思い出します。
ギリギリの力で引き合っていた綱引きがほんのわずかな緩みで決した瞬間。
強豪校同士でしかできない、最後の最後まで緊張感あふれる試合でした。
注意書き
- NHKの高校野球中継を見ながら、私が個人的に記録したものです。読みづらい箇所、不正確な情報が含まれている可能性があります。
- 途中で中継が途切れた場合(ニュースなど)や録画を失敗したなどで情報が欠落している箇所は、スポーツナビの1球速報で補完しています。
- スコアの付け方は一般的な早稲田式に基づいていますが、細かい箇所では独自ルールを採用している場合もあります。