先週、佐藤世那投手の投げた試合を見たと思ったら、今週はまさかの小笠原慎之介投手がプロ初先発。
これはあの時の試合を思い出さないわけにはいかない。そう、去年の甲子園決勝です。
かなりの乱打戦だったので、2人の良さを見るならもっと別の試合があると思うのですが、決勝という大舞台でお互いに見せ場を作りながらしのぎを削り合う姿は十分に見ごたえがありました。
(余談ですが、この日はかぶりつきすぎて仕事になりませんでした笑)
写真はグダグダですが(虫よけスプレーが映り込んでるし!ぎゃー)ここで突然、
「スコアブックだけで試合経過を振り返る」コーナーの始まりです!パチパチ。
私がスコア付けの練習を始めた頃に勉強した本に、実践問題として「WBC決勝戦」と「駒大苫小牧高校vs早稲田実業高校の甲子園決勝戦」の全スコア&解説が掲載されていたのですが、それがもう読んでいるだけで面白くて。
当時の試合の映像が細かいところまで全部浮かんできて、文字と記号を見ているだけなのにちょっとうるっときてしまったのでした。
それ以来、同じことやりたかったんです。
たったひとつのプレーが試合の流れを変えるところを私も見てもらいたい。というわけで、今日から何回かに分けて書きます。
全体の流れ
初回から東海大相模が攻めて、そのまましばらくは東海大相模のペース。
ところが3回に東海大相模が攻撃・守備の両方でミス。これで流れが変わり、仙台育英が追い上げる。しかし小笠原投手が踏ん張って同点にはされない。
すると直後に東海大相模が追加点。そのまま試合は膠着状態に。
佐藤投手は、5回以降立ち直り、8回まで東海大相模の攻撃を完璧に封じ込める。
6回、仙台育英の代打攻勢が実って一気に追いつく。ところがここでも小笠原投手が勝ち越しは許さない。
すると9回表、小笠原投手がまさかのホームラン。ここで流れは完全に東海大相模側に。
最終的には10-6で東海大相模高校の勝利でした。
1回表
先攻は東海大相模高校。
先頭打者の千野選手がヒットで出塁。
次の宮地選手が揺さぶったうえで進塁打、そして杉崎選手によるフェンス直撃の2塁打で先制点。
さらに豊田選手のレフト前ヒットの間に2点目。
全体的に佐藤投手は球が高めか。
それでも、守備のタイム(「dⓉ」、これは私が勝手に作った記号です)の後は後続を断った。
1回裏
後攻の仙台育英高校。
2アウトから平沢選手が1・2塁間を抜けるヒット。
すかさず盗塁(さらにキャッチャー悪送球)で2アウト3塁。
4番郡司選手は前日の試合までやや調子が上がっていなかったが、ここはよく見てフォアボール。
5番の百目木選手はこの試合からの起用。
ここはファーストゴロで得点ならず。
1回終了。2-0で東海大相模リード。
2回表
竹内選手のヒットでまたも先頭打者出塁。
川地選手のバントと小笠原投手の進塁打で2アウト3塁。
しかし前の打席ヒットの千野選手が見逃し三振。
佐藤投手、このピンチはしのぐ。
2回裏
1アウトからキャプテンの佐々木選手がヒットで出塁。
しかし次の谷津選手のところでおそらくランエンドヒットが空振りで不発(盗塁死)。
谷津選手はファウルで7球粘ったが、最後は空振り三振。
結果的に3人で攻撃終了。
2回終了。2-0。
3回表
1アウトから杉崎選手がうまく間を抜けるヒットで出塁。
豊田選手の当たりはサードが何とか止めたものの1塁への送球は間に合わず。
磯網選手はレフトへのゴロヒット。これも当たりは決して良くはなかったが、杉崎選手が一気に生還。
ここで早くも2回目の守備のタイム。
直後、キャプテンの長倉選手がレフト線への2塁打でこの回2点目。
なおも1アウト2、3塁。仙台育英側はこれ以上の失点は食い止めたい。
ところが、ここで東海大相模にミスが出る。竹内選手のスクイズが空振りになってしまい、飛び出していた3塁ランナーがタッチアウト。
結局竹内選手もライトフライに倒れ、追加点ならず。
仙台育英側は、このプレーで流れを変えられるか。
3回裏
1アウトから佐藤選手のショートゴロをショートが悪送球。佐藤選手は好判断で一気に2塁まで到達。
すかさず青木選手のヒットで1点を返し、前打席でヒットの平沢選手は6球粘ってからセンター前ヒット。2点目。
ここで東海大相模、1回目の守備のタイム。
しかし流れは止まらない。次の郡司選手もタイムリー。さらにこの日起用の百目木選手もヒット。
1アウト1、2塁。次の1点は同点打になる。
ここで紀伊選手はピッチャーライナー。小笠原投手がよく反応して、すかさず2塁に送球でダブルプレー、3アウト。
仙台育英もチャンスを逃す。
3回終了。4-3で東海大相模リード。
えっと……この企画、大丈夫ですかね?
まあいいや。私は楽しいのでこのまま行きます笑。
続きますー。→こちら
明日も幸せである様に♪