すさまじい試合が多かった今大会、今のところスコアを付けながら生で見られたのは13試合だけですが、現段階でのベストマッチはこの試合だったと思っています。
履正社も強い、報徳学園も強い。
序盤は攻守ともにミスが相次いだ履正社。リードしているときでさえ、履正社らしい戦いができているとはとても言えませんでした。それは報徳学園が履正社の戦いをさせなかったとも言えるかもしれません。
その間に報徳学園は少ないチャンスをものにして貴重な勝ち越し点を上げます。
正直、8回が終わった時点で報徳学園の勝利かなと思っていました。それくらい、点差以上に報徳学園の流れだったんです。
ところが9回表、代打の白瀧選手の2塁打の後、ここまで1回も決められなかった犠打がようやく決まると流れが一気に履正社へ。
セーフティスクイズ(&フィルダースチョイス)、タイムリー、ダブルプレーを狙った送球が大きくそれたタイムリーエラーで一挙4得点。
自分たちの流れではなかった試合でも一気に引き寄せる力、本当に強いと思いました。
しかし、これで試合も終わったかと思ったら、ここから報徳学園が食らいつくんです。
フォアボールからの連打で1点返してなおも1アウト1、3塁。永山選手の打球は外野に抜けようかという当たり。同点かと思ったその時、飛びついたセカンド溝邉選手からのダブルプレーで試合終了。
本当に、本当に、終わる瞬間までどちらが勝つか全くわからないナイスゲームでした。
永田監督、インタビューで目が潤んでましたね。私も泣けました。