すべてがドラマですよ、としか言いようがないとんでもない試合になりました。
吉田投手はこの試合も先発。
前日は左太ももを痛めて投げられそうにないと思っていたけれど、試合当日の朝にマッサージを受けたら投げられないことはない痛みになったらしく監督に直談判。監督から「お前の野球人生はここで終わりじゃない。本当にいいのか」と問われて迷ったものの、やっぱり投げた(中日新聞より)というエピソードにもう絶句。
いやもう投げちゃダメなんだよそれ。絶対止めなきゃいけないんだよ。
でも、もし吉田投手が登板を回避していたら、最後のサヨナラ2ランスクイズはなかったんでしょうね…。

投げる前の侍ポーズも、結局投げ切って4試合連続2桁奪三振を(しかも最後の打者で)達成してしまうのも、ただひたすら現実離れしている。
そして最後のシーンもしびれるしかない。ノーアウト満塁でのスクイズというだけで勇気ある采配だけど、2ランにしたのは監督のサインじゃなくて選手の判断だったんですってね。なんということ。
あの場面、誰もミスしていないですからね。全員が目いっぱいのプレーだった。(バントを取ったサードが一度3塁をけん制すればよかったのかもしれないけど、あの場面でそんなことできる人がいたらびっくり)
でも。9回裏の最初から観客席全体が金足農を応援していたあの雰囲気、あれはちょっとどうかと思うよ。
心情的にはわかるけど、近江の選手だって懸命にプレーしていたんだから。
最後のバッターの直前に、近江・林投手のほっぺたをぶにーってしてリラックスさせていた有馬捕手。2人目のランナーにタッチできなくてそのまま倒れ込んでいたあのシーンを、私はきっと忘れないと思う。
まだ2年生バッテリー。来年も全国の舞台でぜひ姿を見たいなあと思います。

注意書き

  1. NHKの高校野球中継を見ながら、私が個人的に記録したものです。読みづらい箇所、不正確な情報が含まれている可能性があります。
  2. 途中で中継が途切れた場合(ニュースなど)や録画を失敗したなどで情報が欠落している箇所は、スポーツナビの1球速報で補完しています。
  3. スコアの付け方は一般的な早稲田式に基づいていますが、細かい箇所では独自ルールを採用している場合もあります。